新米PMが産休中に頑張ったらプロジェクトマネージャ試験に一発合格した話(準備編)
プロジェクトマネージャ試験に合格しました
平成31年度の春期のPM試験に一発合格しました。
いやまじで信じられん。
一応最後まであきらめず会場にいましたよ。ええ。
でもまさか。まさかね。通ってるとは。
自信がないなんてもんじゃなく、ある訳がないと思っていたので、合否発表の日程さえ一切見ておらず・・・
急に情報処理推進機構から書留の封筒が届いて、ビビッて開けたら受かってたっていう始末です。
自分の(低)スペック
低いにもほどがある私のスペックです。
- 新卒で入ったIT企業で勤務8年。アラサー女。
- エンジニアから営業までいろんな部署に飛ばされまくり、どれも半端なまま産休に入って怖くなり、なんか国家資格でも取れたら自信になるかも!?と受験を決意。
- PMと呼ばれた経験は1度だけ。
- しかも、PMをやるのに研修があるようなちゃんとした会社ではないので、完全自己流のプロジェクトマネジメントをしたのみ。
- しかも唯一のそのプロジェクトは、楽しかったけど超やりがい搾取のブラックPJになっちゃって反省の嵐
- PM試験で必須とされるコストや納期の遵守なんてあったものじゃない状況だった。よく我慢してくれたなPJメンバたち…(反省)
- 私の他にも2人ぐらい助けてくれるPM的役割の人がいて、やっと完了できたという始末。
- なんとかモノは出せたはいいものの、納期が延びまくったせいで振り返るひまもなく産休突入!
どう勉強したのか
私もいろんな人の合格記を読み漁り、真似事をたくさんしました。
なので、何かの参考になればと、私のようなしょーもないPMが、合格率13%くらいのこの難関をどう通り抜けたかを記しておこうかと思います。
まずは午前1、免除をねらう
これはズバリ。
秋期の試験をどれでもいいから受けて、午前Ⅰ免除を勝ち取っておく。
これに尽きると思います。
私はサービスマネージャ試験を10月に受け、午前だけ受けて帰りましたw
金と手間はかかりますが、無事午前Ⅰだけ受かり、春期では午前Ⅱからの受験でよくなりました。
9:30~10:20で行われる午前Ⅰをパスして、10:50~の午前Ⅱからの出勤にできるのは大きいです。
試験なんて久しぶりの社会人が、昼休憩もロクに取れず5時間ぐらい机に向かってなきゃなんないってだけで、クタクタになりますからね。
丸暗記すればいける午前Ⅱ
この神サイトに隙あらばアクセスし、無になって反復する。
これで確実に行けます。
私はPMの基礎知識一切なしの新米エセPMでしたが、PMという仕事自体は好きだったので、この反復練習はそこまで苦はなくできました。
ほーそうなんだ、こんなん誰も教えてくれなかったわと思いながら、ネットサーフィンしそうになる時間の2,3分くらいを使ってポチポチ。
子供に授乳しながらポチポチ。
10個やったら漫画読んで良いことにしてポチポチ!
そんな感じでひたすらやりました。
1日数分しか費やさずとも、1か月もあれば誰でもまともに答えられるようになります。
私の場合、年明けぐらいから嫌々やりはじめて、1月終わるころには大体見覚えのある問題ばかりになりました。
午前Ⅱは出てくる問題も過去問ばっかりだし、最近数年分覚えちゃえば敵じゃありません。
ただし、ここでコケると足きり状態になり、後の成績がいくら良くても採点さえされないので、絶対に取っておく必要あり。
最大の鬼門、午後Ⅰ
私は理系です。エンジニアなので当然。
理系の人間にとって鬼門なのがこの午後Ⅰかと。
ほぼ現代文ですwww
鳥肌たちそうな長文で、まあ「あるある」な感じのことが書いてあるんだけど、サラーっと読んでなんとなくで回答すると全く見当違いになる。
現代文の参考書読むと点数が上がるとかいう噂さえある長文読解です。
私が使ってたのはこれ、いわゆるみんな大好き「みよちゃん本」。
午後Ⅰを解いてみたのは、午前Ⅱの正答率が上がってきた2月ぐらいから。
子供がすんなり寝てくれた日に1問ずつ解いて、答え合わせをして、解説を読む感じで取り組みました。
しかしここで衝撃を受けることに。。
みよちゃん本の解説で答え合わせすると、15点/50点ぐらいがベースライン。
下手するとほぼ0点・・・
しかも、数問やって、まともに回答してるつもりなのに、まったく当たらない。(当たらない、って・・・笑)
自分のが正解じゃない理由も、みよちゃん本の正解が正解になる理由も分からない。
知識で回答するものと、問題文から抜き出すものの差もわからない。
ということでいったん諦めました(笑)。午後Ⅱからやることにしました。
なので、午後Ⅰはもう一回書きます。
数パターンネタがあればなんとかなる午後Ⅱ
手始め
ひとまずみよちゃん本にある通り、「プロジェクトの概要」シートを埋めることから始めました。
これがね、ちゃんとやってる人じゃないと埋まらない。
私は自己流PMだったし、諸々どんぶり勘定で正確な工数やサーバの費用なんてほぼわからん。
ということで、一般的にどれくらいなのかを調べて、自分のPJの規模にあった感じに考えましたw
つまりは作り話の帳尻合わせだけど、結果的には、大体合ってたはず。
これは試験の時そのまま書くことになりますし、この概要シートと論文が矛盾しない必要があるので、ここを固めておくのは大事だと思います。
論文のやり始め
はじめのうちは自筆せず、PCやスマホで書いてました。
みよちゃん本の通り、設問アの「プロジェクトの概要」の定型文をほぼ決めるにせよ、
800字、1200字、800字の感覚をつかむにせよ、
初めから自筆は腱鞘炎のもとだと思います。
ここで切ったり貼ったりして、プロジェクト概要は大体作っておいてしまいます。
みよちゃん本◎に対して論文を作ってみる
どーしても書けない物は捨てて、ひとまず◎だけは書いてみると良いと思います。
まるまる2000字書かなくても、時間がない場合は段落(ア-1〜ウ-2まで)のタイトルだけでも構わないと思う。
実際2時間測って書いてみると分かる通り、ネタから考えてる時間はないので、
いくつかあるネタから選んで設問に合わせて書き換えていくイメージになります。
みよちゃん本◎の問題に取り組みながら、自分が矛盾なく書けるネタを少なくてよいので用意して、
いろんな問われ方に対してアレンジする練習もしておく。
これでだいぶ筆が動くようになると思います。
ちなみに私が用意したのは、わりと潰しのきくこんな感じ。わずか2つです。
- 外部設計で承認を取って開発に入ってるのに、営業部門から要件変更が上がったけど、それを変更要求の精査で乗り切った話
要件変更対応のネタは持っておくとかなり潰しがきく。
スケジュール調整の話にもできるし、スコープ変更の話にもできるし、人員調達や外部委託したことにしてコストの話にもできる。
コミュニケーションの話にももちろんできる。
有事対応系は割と出される頻度も高い気がするので、ほぼ必須な気がする。
- 開発フェーズで外部委託先企業と並行して開発する部分について、自社と委託先との認識齟齬が出ないように気を遣ってうまいこと進められた話
下請法の知識アピールにもなるし、リスクのある取引先とのコミュニケーションみたいな話にも作り直せる。
しかも模範解答もわかりやすい。途中でチェックポイントを設けたとか契約に入れたとか、委託先リーダーと密にコミュニケーションとったとか書けばよい。
(委託先社員に指示したと書くと下請法違反で爆死するのでそこだけ注意)
この2つ、かなり便利で大部分なんとかなった気がしました。
あえてもう一つ挙げるなら進捗管理ぐらいでしょうか…
私はEVMやちゃんとしたコスト管理はやったことないので、これを問われたら死ぬなと思っていました。
これで私は、午後Ⅱはまぁなんとなく書けるかも?という感じになってきました。
ここまでで、3月が終わる。
午後Ⅰ通らないと午後Ⅱ書けても意味ないんだけど…
私大丈夫なの…?
午後Ⅰは5割弱のまま本番に臨む
これはコツってより結果的にそうだったって話なんですが。
私にはみよちゃん本しかなかったので、みよちゃんが言うように、「午後Ⅱのあるべき論を使って午後Ⅰに臨む」っていうのをやろうとしましたが…
午後Ⅰの文章を午後Ⅱに役立てることはできても、その逆はどうしても私はできませんでした…。
本番まで1週間を切っても半分以下の点数が続き、あーこれムリかもしれん、と思ってくる。
そこで!
とりあえず直前までもがこうと思い、とにかく検索しまくって、色んな人のやり方を真似してみることに!
- 同じキーワード、同じ話が出てきたら線で結ぶ!
参照するときや、下線部のそもそもの目的を書いてる場所をたどる時とかに役立つ…ようです。
- いい話と悪い話、「これで大丈夫か?」と思った部分に印をつけておく
これもすぐ参照しやすくなる…これはまあ、そうだったかな。
- Youtubeの午後Ⅰ解説動画をきく
これはもう睡眠学習に近いけど(笑)、Youtubeで検索すると動画がいくつか見つかるので、これらを聞くと典型回答がなんとなく分かったりします。
と、書いてはみたものの…
私は最後まで、午後Ⅰは何度やっても手ごたえがなく、半分正解すればいい方と言った感じでした。
やべえ受からん。午後Ⅰで足切りだ。でもギリギリ通るとかがあるかもしれないから、とりあえず最後までいよう・・・。
そう思いつつ会場に向かいました。
結果として89点という超高得点です。
正直ここまでできた実感はなかったので、
まぐれなのか、みよちゃん本の回答が厳しすぎたのか、全体の点数が低すぎて下駄を履いたのか…
謎です。
長くなったので当日のことはまた改めて、書ければ。